神に献げることの喜び | テモテへの手紙一 6章

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テモテへの手紙一 6章

不確かな富に望みを置くのではなく、わたしたちにすべてのものを豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙一 6章17節~18節

神に献げることの喜び

信仰の戦いの一つに、富にしがみつこうとする自分との戦いがあります。その戦いを放棄すると、この世の価値観によって信仰が無意識の内に蝕まれてしまいます。

ある長老がおっしゃっていました。「富を用いる判断基準を神に置くことを大切にして生きてきました。神様は、そのわたしを祝福して、必要をすべて満たしてくださいました。神様に信頼して献げることの幸いを皆に知っていただきたいと願っています」。

献げる行為は、すべてのキリスト者に与えられた神の恵みであり、特権です。献げることは、この世の富ではなく、神に信頼を置いていることの表明です。それゆえ、献げることが私たちの信仰を確かにし、この世の価値観から私たちを守ります。私たちは、「神の国と神の義を第一にするときに、すべて加えて与えられる」との信仰に立つのです(マタ6章33節参照)。

聖書は、「受けるよりは与える方が幸いである」と教えます(使20章35節)。与えることによって神と人に仕えることができるからです。献げる行為は恵みに満ちています。聖書が語る献げる喜びを深く味わいましょう。

國安 光(淀川キリスト教病院)