生きている者の神 | マルコによる福音書 12章

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マルコによる福音書 12章

「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。あなたたちは大変な思い違いをしている。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 12章27節

生きている者の神

かつて神はモーセに現れた時に、「わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」と言われました。この「である」が大切です。アブラハムたちはモーセより以前の、過去の人物ですから、「わたしはアブラハム・イサク・ヤコブの神であった」と言われるはずですが、「である」と言われました。神がそのように言われたのは、神が今でも彼らの神であられ、彼らは今も生きているということを明らかにされるためでした。

そして、主イエスはこの神が「死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ」と言われました。ルカではさらに「すべての人は、神によって生きているからである」と付け加えられています。

遥か昔に死んだアブラハムたちを生かし、今も生かし続けておられる神は、私たちの神でもあられます。そしてアブラハムたちがその生の根拠をこの神においたように、私たちも自分の生の根拠を神におきます。

私たちはこの命の主によって生へと呼び出され、今も生かされ続けています。これから先の命も主に支えられて生きることができるし、生きていくのです。

三川 栄二(稲毛海岸教会)