主イエスが定められた聖餐式 | コロサイの信徒への手紙 11章

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コロサイの信徒への手紙 11章

主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コロサイの信徒への手紙 11章23節~24節

主イエスが定められた聖餐式

聖礼典とは、イエス・キリストの十字架の犠牲のゆえに、神が恵みによって、罪の赦しと永遠の命を与えてくださるという「福音の約束」を、よりよく「理解させ、封印」するものです(『ハイデルベルク』問66の答)。聖礼典は、神が制定されたものです。それゆえ、聖書の中に、制定の言葉を見出すことができるものでなければなりません。教会が聖礼典を制定する権威を持つのではありません。聖礼典を定め、その執行によって、確かに神の民に恵みを与えられる権利と権威は、ただ神のみが所有しておられるのです。

マタイ、マルコ、ルカによる福音書は、いずれも最後の晩餐の場面を描いています。

パウロはコリントの信徒への手紙一の11章23節以下で、聖餐式を行うようにという命令を、主イエスご自身から受けたことを明言しています。主イエスは、パンとブドウ酒を配られる際、「わたしの記念としてこのように行いなさい」と命じられました。それゆえ私たちは、主イエスの命令に従って聖餐式を行います。そして私たちは「このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです」。

袴田 康裕(神戸改革派神学校)