ヨハネによる福音書 6章
わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物だからである。わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 6章55節~56節
いよいよ一つにされていく
袴田 康裕(神戸改革派神学校)
わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物だからである。わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 6章55節~56節
袴田 康裕(神戸改革派神学校)
2017年7月の聖書日課をまとめて表示します。
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私たちは毎日食事を摂ります。食べた物は、自分の体の中に取り入れられていきます。食べ物が自分自身のものとなっていくのです。イエス・キリストは、ご自身の肉と血をまことの食べ物・飲み物と言われました。それゆえそれを食べ、飲む者は、主イエスと一つにされていくのです。
『ハイデルベルク』問76の答は、聖餐の祝福について「聖霊によって、その祝福された御体といよいよ一つにされてゆく」ことだと記しています。キリスト者は、聖霊によってイエス・キリストと結びつき、罪を赦されて義とされ、神の子とされます。その意味で、キリスト者はすでにイエス・キリストと一つにされていると言えます。しかし、ここでの強調点は「いよいよ一つにされてゆく」点にあります。これは聖霊の働きによる成長を言っています。
父なる神は、私たちの罪を赦して義とし、神の子としてくださいました。神は父として、子を養い育ててくださいます。父なる神が、神の子たちにふるまってくださる食事が主の晩餐です。聖餐にあずかることよって、私たちはイエス・キリストと「いよいよ一つにされてゆく」のです。