救いと滅び | マルコによる福音書 16章

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マルコによる福音書 16章

「信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 16章16節

救いと滅び

『ハイデルベルク』問71の答の括弧書き、「信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける」は、聖句そのもので、復活の主キリストの言葉です。洗礼は単に一つの儀式として、それを受ければ救われるというものではありません。そこには、人間の信じるという行為が必要です。

この聖句は、キリストを信じる者には恵みの宣言であり、信じない者には非常に厳しい約束です。人間には「信じて洗礼を受ける者」と「信じない者」がいます。前者は「救われ」、後者は「滅びの宣告を受ける」と主は言われます。

主キリストがこの言葉を語られたとき、弟子たちは復活を伝えに来た人たちの言葉を信じませんでした(14節)。いつも主と共にいた弟子たちがです。私たちも愛する肉親や友人に、主の復活を伝えても信じてもらえないことがあるのは当然だと思います。

信じられなかった弟子たちは、復活の主と出会って、信じる者に変えられました。弟子たちと出会ってくださったキリストは、今、聖霊において私たちの中におられます。聖霊が、働いてくださり、親しい人たちが信じて洗礼を受けられるように祈ります。

中田 稔(丸亀伝道所)