神の愛と唯一の犠牲 | ヨハネの手紙一 4章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ヨハネの手紙一 4章

わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙一 4章10節

神の愛と唯一の犠牲

赦しには愛が伴います。愛のないところに真の赦しは実現しません。神は実にご自身がお造りになった人間を愛しておられます。ご自分を裏切り、罪のうちに堕落していった人間を、決して見放すことはなさいませんでした。神はご自分の被造物のために、愛をもって救いをご計画されるお方です。

旧約の時代には、やがて実現する罪の完全な贖いと赦しとを、神は動物の犠牲であらかじめ示してくださいました。しかし、それはやがて完成されるものの影にすぎません。完全なものが現れるまで、繰り返し献げられる必要がありました。そして、繰り返されるたびに、罪の記憶が呼び覚まされます。

そこできょうの聖句は語ります。動物の犠牲が指し示してきたものこそ、十字架の上で全世界の罪の贖いを成し遂げられた主イエスの姿である、と。それはもはや繰り返されることのない唯一の犠牲です。

十字架の上で受けられた主イエスの苦しみ。この苦しみこそ、人間の罪を赦そうと願う神の愛の表れです。主イエスの十字架の苦しみの中に、「わたし」に対する神の愛を見出す人は幸いです。

山下 正雄(RCJ メディア・ミニストリー)