万事が益となるように | ローマの信徒への手紙 8章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ローマの信徒への手紙 8章

神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 8章28節

万事が益となるように

使徒パウロがきょうの箇所で「万事」と言ったとき、そこには明らかに「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていること」(ロマ8章22節)が含まれているでしょうし、35節に出てくる艱難、苦しみ、迫害、飢え、裸、危険、剣が考えられていると思います。人間的には避けたいことばかりですが、天の父はそれらの苦しみをも用い、万事相働かせて、益としてくださる、と聖書は証ししています。

「益となるように」とは、29節で語られている通り、「御子の姿に似たものに」することに他なりません。御子イエス・キリストが辿られた道を歩ませていただくとき、十字架の苦しみがつきまといますが、それは神から見放されたしるしではなく、むしろ愛されているからこそだと聖書は断言するのです。

ハイデルベルク信仰問答の答えも「たとえこの涙の谷間へ、いかなる災いを下されたとしても、それらをわたしのために益としてくださることを、信じて疑わないのです」と告白しています。これを私たちの告白としたいものです。

梶浦 和城