わたしが命じた事を守るように教えなさい | ユダの手紙

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ユダの手紙

愛する人たち、あなたがたは最も聖なる信仰をよりどころとして生活しなさい。聖霊の導きの下に祈りなさい。神の愛によって自分を守り、永遠の命へ導いてくださる、わたしたちの主イエス・キリストの憐れみを待ち望みなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ユダの手紙 20章~21章

わたしが命じた事を守るように教えなさい

「キリストの完全な贖いがあるから、罪を犯しても赦されるし、これによって神様の救いの栄光がますます称えられる」との異端的な教えが早くも初代教会の中にあらわれてしまった。パウロもペトロも主イエスの弟のヤコブもこれを取り上げている。「霊魂だけが永遠に生き、肉体は関係ない」との主張はギリシア哲学の一種にもあった。

ここでは、主イエスの弟ユダが、この考え方を徹底的に断罪して、救いの完成の日を待ち望みながら、主のきよい目的や掟を思い起こしながら、信心深い生活に励むように勧めている。

このような御言葉によって私たちには主イエスがお育ちになった家庭の環境をいくらかでも、想像することができる。主イエスは、「神の掟を守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる」とおっしゃり、「わたしが命じておいた事をすべて守るように教えなさい」と弟子たちに使命を託された。私たちも、ただ主の憐れみと恵みによってのみ救われた者として、感謝に溢れ、主の愛の掟をいつも大切にして、救い主の再臨に備えたいと願う次第である。

ローレンス スパーリンク(CRC ミッション)