力と勇気の源 | 使徒言行録 18章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

使徒言行録 18章

ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。…この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 18章9節~10節

力と勇気の源

まだ信仰を持っていない人びとに対して語り続けていたパウロには、恐れがありました。恐れを覚えざるを得ないほどの厳しい迫害が、彼に迫ったのでしょう。

それに加え、わたしが思うには、単純に人びとの抵抗に遭うのが恐いという気持ちがあったでしょうし、人の反応に対して過敏になり、気を遣ってしまうという心情も含まれていたのではないでしょうか。神経をすり減らすような恐れと緊張を強いるものが、敵対する人の前で語り続けることに伴っていたはずです。

きょうの御言葉の直後に、「パウロは1年6か月の間ここにとどまって、人々に神の言葉を教えた」とあります(11節)。パウロがこのように教え続けることができたのは、「恐れるな」という神からの励ましがあり、また、コリントの町に大勢の神の民がいることを示され、語り続ける必要性にも気付かされたからです。御言葉の支えなしには、パウロは容易に力尽きていたと思われます。

神からの言葉こそ、私たちの伝道の労苦を最後まで支える、力と勇気の源です。きょう、この御言葉を神から受けています。

吉岡 契典(神戸改革派神学校)