杉山昌樹(新座志木教会牧師)
メッセージ: よりよく生きる?
いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
この週は生きること、死ぬことについて共に考えております。わたしたちは普段、あまり自分の死を考えません。けれども、死のことをまったく忘れているのかといいますと、そうではありません。むしろ、全力を挙げて死から遠ざかろうとしているようです。
例えば、わたしたちは少しでも有利に生きようと、多くの努力をしております。子育てひとつ取りましても、自分の子どもが少しでもよい進路を見出せるようにと考えます。あるいは、少し前に食物の放射線自主検査を政府が問題としたことがありました。あのようなことになりましたのは、わたしたちが日頃、自分の健康がわずかでも損なわれそうな時、できる限りそれを避けようとするからではないでしょうか。
わたしたちの人生において、生きること、死から遠ざかることは、それ自体がまるで目的であるかのようになっております。しかし、そのような時に、わたしたちはひとつのことを忘れているのかもしれません。それは、わたしたちは実は自分の手で自分の命を守れないということです。死は必ず来ます。むしろ大切なのは、どのように生きることが出来たのか、かも知れません。聖書には大変不思議な幻が語られております。「霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る」(エゼキエル37:9)。神様の霊があるところで、人は死んだようであっても生き生きと生きるのです。
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