あさのことば

神と共に生きる

放送日
2012年11月29日(木)
お話し
立石章三(横浜中央教会牧師)

立石章三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: 神と共に生きる

 お元気ですか、横浜中央教会の立石章三です。
 創世記には、最初の人類の堕落によって土が呪われたことが描かれています。その結果、わたしたちは自然災害が存在するという大地の中で生かされています。

 創世記4章では人類最初の殺人が描かれています。アダムとエバから生まれた農夫カインは、弟アベルを殺して逃げた後、「もう土と共に生きるのはまっぴらだ」とでも言うかのように、土から逃れて町を建て、都市文明を作っていきます
カインの末裔からは一夫多妻の権力者、天幕に住む者、竪琴を奏でる者、鍛冶屋などが出てきます。彼らは「もう神様の守りはいらない」とばかりに武器を作り、戦争を賛美する歌を歌います。まことに現代文明のとおりです。文明は神の顔の前から去り、土の呪いを憎んだカインから生じました。都会が発展すればするほど、そこに住む人々の心は、神様から遠ざかって行くようです。

 一方、アベルが殺された後に生まれたセトは、自分の子どもをエノシュ(はかない者)と呼んで、神様の名を呼ぶ礼拝を始めました(創世記4:26)。人間はエノシュ、弱い者、死ぬべき者であるとの自覚がここにあります。自分は無力な者であるという自覚から、神様に対する祈りが起こります。人間の力は自然を制御できるんだという傲慢な心は、福島原発の事故によって砕かれてしまいました。あの人災による事故の結果、放射能は大地を取り返しのつかないほど汚染してしまいました。

 わたしたちは呪われた大地をもう一度繰り返すのではなく、土と共に生きる新しい道、すなわち神様と共に歩む道を探らねばなりません。

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