野島邦夫(国立聖書教会牧師)
メッセージ: 神を想う(1) 嵐の後で
いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
今週のテーマは「神を想う」です。どの話も、私の小さな体験に基づくものです。
私の住まいの近くに、桜並木で有名な大通りがあります。今年の4月、満開の頃は大きな木の枝が両側から道路の真上にせり出して、桜の花のトンネルになりました。まもなく花は散りました。みずみずしい若葉に覆われて、今度は緑のトンネルになりました。命を感じ、わたしたちを豊かにしてくれる自然の優しさを思いました。
ところがその後2、3日強い風が続きました。雨も強く降りました。天気が回復したのでその大通りに行きますと、無数の若葉が散って道路の両側に泥で汚れて積み重なっていました。若葉だけではなく、折れた枝も、中にはかなり太い枝もまじっています。痛々しい気がしました。「自然の残酷さ」という言葉が私の頭をよぎりました。
自然は優しく命を支えるだけではなく、時に残酷です。しかし、厳しいだけなら何も生きられません。さらにその暫く後、木々が嵐の前にもまして大きく枝を張り、緑をつけているのを見て、命を育む自然の力をいっそう強く感じました。このような力はどこから出てくるのでしょうか。
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