今井献(東京教会牧師)
メッセージ: 今でも神のことば
いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
聖書には旧約聖書、新約聖書がありますが、旧約聖書より新しい新約聖書であっても、書かれたのはおよそ2000年前です。それほど古い時代に書かれたのに、どうして今でも神の言葉として通用するのでしょうか。
コリントの信徒への手紙一の4章6節以下に、このように書かれています。「兄弟たち、あなたがたのためを思い、わたし自身とアポロとに当てはめて、このように述べてきました」。 大切な真理を知ってもらいたいために、わたしとアポロに当てはめて語ったと書いてある「当てはめて」とは、「形を変えて」という言葉です。
歴史の中では、まったく同じことが二度起るということはありません。パウロに起ったこととまったく同じことが、今わたしに起るということはありません。しかし、伝道者であるパウロとアポロにとって真理であったことは、少し形を変えれば現在でも通用するはずです。真理を少し形をかえて現代に応用するということは、どの時代でも行われてきたことです。だからこそ、人は今でも「ソクラテスの弁明」を読むのだと思います。
聖書は、人を救う神の生きた言葉です。昔々に書き留められた神の言葉です。けれども、その時の真理を現在のわたしたちに合うように形を変えて適用すればどうなるだろうか。そう思って、ぜひ聖書を読み、自分に当てはめて読んでみてください。そうすれば、聖書がすべての人の悩みと困難を救う神の言葉であることが分かっていただけると思います。
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