8月3日(月) 列王下21章
しかし彼らはこれに聞き従わず、マナセに惑わされて、主がイスラエルの人々の前で滅ぼされた諸国の民よりも更に悪い事を行った。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』列王記下 21章9節
南ユダで最も長く在位した王マナセは、五十五年という歳月をかけて、父ヒゼキヤが積み上げた信仰の遺産をことごとく覆しました。高き所の再建、バアルの祭壇、アシェラ像、天の万象への礼拝。それだけでなく、自分の子に火の中を通らせ、神殿の中にまで偶像を持ち込みました。エルサレムは罪のない者の血で端から端まで満たされたと聖書は記します。
父ヒゼキヤが積み上げた信仰の遺産が、一代にして崩れ去ったのです。信仰は自動的には受け継がれない。この現実は、今日の私たちへの厳粛な警告でもあります。主はついにさばきを宣言され、「見よ、わたしはエルサレムとユダに災いをもたらす」との言葉が語られました(12節)。
注目すべきは、彼の罪が個人の罪にとどまらなかった点です。「マナセに惑わされて」民全体が道を踏み外しました。指導者の罪がいかに深く共同体を蝕むか。これはこの時のユダだけの問題ではありません。
主はその僕である預言者たちを通してさばきを告げられましたが、マナセの治世中はまだ手を下されませんでした。この静けさの中に、神の怒りと同時に、悔い改めを待つ忍耐をも読み取ることができます。罪を正確に見ておられながら、なお待っていてくださる神がここにおられます。
【祈り】
主よ、周囲に惑わされず、あなたの言葉に聞き従う信仰をお与えください。



