
中山 仰(花見川教会牧師)
メッセージ:松茸山
おはようございます。花見川キリスト教会牧師の中山仰です。
私の家内は、キノコや山菜が好きです。ところが、大抵の山は持ち主がおられ、普段から丁寧に耕したり、世話をして、「止め山」といって入れません。通常の山では、ほとんど何も取れない状態です。
ところがあるとき、偶然入った山で、なんと大きな松茸が何本も出ているところに出くわしました。その松茸を手に入れるためには、どうしたら良いのでしょうか。山が荒れないように世話をしておけば、ほぼ毎年、立派な松茸を得ることができます。それを手に入れるためには、一生懸命に働いて、時間がかかってもお金を貯めて、その山自体を買い取ってしまえばよいのです。
イエスさまのお話に、これと似た「天の国」のたとえがあります。「畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。」(マタイ13:44)というのです。実際に、その通りでしょう。
一番大切なものは何でしょうか。いろいろな解釈ができますが、命なのではないでしょうか。火事や災害にあったときに、多くの物を失っても、命があったら大きな喜びなのではないでしょうか。やり直すことができるからです。また働いて、財産をためることもできます。
お金が貯まらなくても、お金には比べらようもない喜びがあるでしょう。「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。」(マタイ16:26)と、イエスさまは言っています。
このたとえ話は、「天の国」のたとえです。しみも汚れもつかない天に宝を貯えなさいと、イエスさまは言われます。その宝は、永遠の命であるとの約束です。









