9月21日(日) ルカ16章1-13節
「どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。…あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書16章13節
「どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない」に続いて、「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」とあります。本来、富は、仕える対象ではありません。けれども、ここで言う「富」は、「マモン」と呼ばれ、拝金主義という偶像礼拝を意味しています。富が偶像となり、主人となる。そして、私たちがその僕となる危険があるのです。
金銭は、善でも悪でもありません。けれども、必需品や欲しい物を手に入れるために金銭が必要であり、また、富が地位や名声に繋がりやすいことから、金銭が大きな力を持つのです。
金銭や富は、神が私たちに預けてくださる恵みですから、神の御心に沿って思慮深く用いなければなりません。与え主から目を離すことなく、与えられた金銭を用いるのです。神の国の前進のため、あるいは、貧しい者、弱い者を支えるために用いるなら、この世の富は、永遠の利益をもたらし、私たちの信仰も深まります。
たとえ少額であったとしても、神から委ねられた金銭を忠実に管理して用いるなら、神は喜んでくださいます。そして、真に価値のある、朽ちることのない神の国の莫大な宝を任せてくださるのです。金銭に心を占められ過ぎてはいないか、立ち止まって思い巡らしてみましょう。
【祈り】
神様、あなたから預かった金銭を、御心に沿って用いることができますように、どうぞ助けてください。