リジョイス聖書日課

ルカ15章1-10節 一匹の羊を捜し出される主イエス

放送日
2025年9月14日(日)
お話し
小堀 昇(花小金井教会牧師)

9月14日(日) ルカ15章1-10節

「言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に喜びがある。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書15章10節

 羊飼いは、一匹ずつ、羊に名前を付けて、日々世話をしています。何か変わったことはないか、気をつけて見ながら、囲いの中に入れ、羊飼い自身が囲いの門となって、夜は羊を守ります。羊は近視で、群れから離れると迷子になり、崖から落ち、あるいは、獣に喰われる危険もありました。野原で羊が羊飼いから離れるということは、その羊が命を失うことを意味していたのです。

 私たちが神から離れるなら、これと同じです。神によって、霊を持つ者として造られ、神が創造された世界を、御心に従って治める業を託された私たち人間。神から離れ、神を礼拝することなく、自分勝手に生きるなら、自分の存在の起源も価値も分らなくなります。生きる目的は失われ、人間の尊厳も、お題目となります。

 昨今、話題を呼んだ、朝の連続テレビ小説の中で、一人の女学生が、「どうして人を殺してはいけないのですか」と、主人公の女性に問いました。なぜ命が大切なのか。これは、愛と喜びをもって、ご自身のかたちに、私たち人間を創造された神を抜きに、答えることができない問いなのです。

 主イエスはきょうも、迷える羊を捜しておられます。そして、その一匹が神のもとに帰ってくるならば、天に喜びが湧きあがるのです。

 【祈り】

 神さま、わたしを捜し出してくださり、ありがとうございます。きょうもあなたの羊が戻ってきますように。