あさのことば

詩編88編の祈りに心を合わせて

放送日
2025年8月17日(日)
お話し
坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ:詩編88編の祈りに心を合わせて


 ご機嫌いかがですか。湘南恩寵教会の坂井です。
 
 お聞きのあなたと一緒に御言葉を分かち合えることを感謝します。私の担当の時は、「詩編の祈りに心を合わせて」というシリーズで、旧約聖書の詩編の御言葉をひとつひとつ味わっています。今日は、詩編の88篇です。

 この詩編は、大変特殊な詩編で、苦難を味わいつくした人の口から吐き出されるような嘆きの声が、最後までひたすらに続いている、詩編の中でも最も悲しい歌です。いわば、神様への恨み節とでもいいましょうか、「神よ、わたしにはもう希望がない、どうしてあなたはわたしから御顔を隠されるのか、わたしの魂を突き放さないでくれ。」と問い詰めるんです。

 そして最後は、こういう言葉で閉じられます。「愛する者も友も あなたはわたしから遠ざけてしまわれました。今、わたしに親しいのは暗闇だけです。」(詩編88:19)救いがない言葉です。

 助けとなる人をすべて失ってしまった孤独の暗闇の中で、「神よ、神よ、なぜわたしをこんなに苦しめるのか、助けてください。」と祈るよりない。そういう苦しみの中にある方が、今もいらっしゃるかもしれません。

 でもあなたは、決して孤独ではないのです。あなたが暗闇にいる時には、そこには必ず神も共におられます。あなたの暗闇を知っておられるのは、十字架の暗闇を味わったイエス・キリストだけです。そうしてイエス様は、わたしたちの友となってくださいました(ヨハネ15:15参照)。

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