高内信嗣(銚子栄光教会牧師)
メッセージ:草は枯れ、花はしぼむが~「小さいおうち」より~
おはようございます。千葉県の銚子栄光教会で牧師をしています、高内信嗣です。
「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン著、石井桃子訳)という絵本があります。読まれたことがあるでしょうか。田舎の静かなところに、ちいさいおうちが建てられていました。この家を建てた人は、どんなにたくさんお金を積まれても、この家を売ることはできない。孫の孫の、そのまた孫の代まで、この家は建っているだろう、と言いました。
その言葉通り、長い間、季節が移り変わっても、ちいさいおうちはずっと同じでした。その後、どんどんと景色が変わっていきます。道路が造られ、自動車やトラックが通るようになります。さらにアパートや、公団住宅に囲まれるようになります。そして、ちいさいおうちの前を、電車が通るようになりました。
すっかり都会の中に埋もれてしまったちいさいおうちを、最後は、建てた人の子孫が家を田舎に運び、落ち着いた場所に移されて、物語は終わります。時代が変わり、周りが次々と都会になっていく中で、ちいさいおうちだけは変わらずに、ひっそりと建っている、というイラストに引き込まれる絵本です。
聖書に、このような言葉があります。「草は枯れ、花はしぼむが わたしたちの神の言葉はとこしえに立つ。」(イザヤ40:8) 絵本を読みながら、私は、神様のことを思い起こしました。私たちが生きている世の中も、どんどんと変化していきます。技術も進歩します。AIも発達しています。
めまぐるしく変化する世の中で、神様は、変わることのないお方です。私たちの周りがどんなに変化しても、神様は変わらず、今、あなたを愛しておられます。今日も、新しい一日が始まりました。でも、変わることがない神様が、あなたを今日も愛しておられます。