小峯明(船橋高根教会牧師)
メッセージ:生活のために祈る
いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
昨年は、米不足が起こりました。新米が取れる頃には解消されると言われましたが、新米が流通しても、値段は高止まりし、政府の備蓄米も放出されました。それでもしばらく、高値は続いていました。
かつて、江戸時代には、日本でも飢饉が起こり、多くの人が餓死したとのことです。日本の食料自給率は低く、さらに肥料や家畜の餌も輸入に頼っていますので、輸入が滞ると、日本でも、飢饉が起こるかも知れません。気候変動によっても、食料危機は心配です。
イエス様の時代も、飢饉が起これば、命の危険にさらされました。ですからイエス様は、弟子たちに、「わたしたちに必要な糧を毎日与えてください」(ルカ11:3)と祈ることを教えました。「糧」と訳されている言葉は、パンを意味する言葉です。イエス様と弟子たちの主食はパンでしたから、それが日々の食料でした。
大規模な災害が発生し、ライフラインや物流が止まると、スーパーの食品売り場はたちまち空になります。わたしたちの時代も災害が多発し、被災地では、物資の不足が起こりました。安心安全な日常を、誰も保証できないことを知らされています。
ですから、災害に備えて、わたしたちも備蓄をしているでしょう。水や食料、その他生活に欠かせない様々な物品を備えていると思います。その生活に必要なものを、イエス様は、備蓄も含めて与えてください、と祈るようにと言われます。
日々の生活は、決して当たり前のものではなく、神様の守りと支えに基づいています。災害に遇ったとしても、そこでわたしたちは、神様の支えと助けを祈ることができます。どのような時でも、「必要な糧を毎日与えてください」と祈るように、イエス様は、わたしたちに語っておられるからです。