石原知弘(東京恩寵教会牧師)
メッセージ:神さまが与えてくれた人たち
おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。
子どもの意識についてのある調査で、「最も尊敬しているのは誰ですか」という質問がありました。答えの一位は、二位の「家族」に大差を付けて、「スポーツ選手」でした。尊敬する人と言えば「親」という答えが定番であったのは、もう昔の話でしょうか。あるいは、親も特別な才能を持っていなければ尊敬されない、ということでしょうか。
クリスチャンの生き方を教えてくれる「十戒」の第五戒には、「あなたの父母を敬え」とあります。旧約聖書の時代の、まさに昔に語られた教えですが、しかし、いつの時代にも通じる大切な生き方です。いつの時代の人も、親という存在を通して命を与えられ、生きていくからです。
子どもは、自分を育て、守ってくれる親を敬います。大人になってからも、年老いて弱さを見せるようになった親を敬い、今度は、自分が親を守ってあげます。そしてこれは、親子だけでなく、あらゆる人間関係にあてはまることです。
十戒は、神さまを愛することを教える第四戒までの前半を踏まえて、この第五戒から、「人を愛すること」を教えていきます。親もまわりの人も、神さまが与えてくださった存在です。ですから、神さまを愛するのと同じように、人を愛していきます。そして、そのように愛によって生きていくなら、特別な才能はなくても、誰かから尊敬してもらえるような人に、自分もなれるのではないでしょうか。
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