4月7日(月) マルコ6章
そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け…
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書6章7節
主イエスは十二弟子を宣教へ派遣するにあたり、「汚れた霊に対する権能」をお授けになりました。そして、杖一本のほかに何も持たないようにと言われます。それは、普通の旅行に持っていく最低限の持ち物さえ用意してはならないということ、特別な準備をしなくとも、旅先での必要が満たされることに信頼しなさいということです。
また、主の言葉には、もうひとつの意味があります。それは、ここに挙げられているようなものは、宣教には「不要」ということです。宣教には、主イエスから授けられた権能があれば十分です。むしろあれこれと持っていこうとすれば、荷物になってしまいます。私は大学時代の多くを登山に費やしていましたが、その準備を思い出します。あれば便利なものでも、たくさん持てば荷物になってしまいます。だからなるべく持ち物を減らします。そうしないと、重たい荷物に苦しめられてしまうのです。
「不要」と言われても、あれこれと持っていこうとするのは、心に不安があるからでしょう。自分の弱さや足りなさへの不安です。しかし、自分に自信が持てなくとも、主イエスは十分な権能を授けてくださいました。主イエスを信頼すればこそ、私たちは宣教に励むことができます。
【祈り】
わたしには自信がありません。しかし、主イエスの力を信頼します。主の宣教が豊かになされますように。