辻幸宏(大宮教会牧師)
メッセージ: 盗んではならない(第八戒)
おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。大宮教会牧師の辻幸宏です。
聖書に記されている十戒には、10の言葉が記されています。8番目の言葉は「盗んではならない」(出エジプト20:15)です。子どもの時から、家庭で教えられていることかと思います。
しかし聖書は、次のように語ります。金持ちの青年がイエスさまに「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいでしょうか」(マタイ19:16)と尋ねたとき、イエスさまは「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい」(マタイ19:21)、とお答えになります。
ここには、他人のものを盗まないばかりか、積極的に困っている人たちの苦しみを覚えて、互いに助け合いなさい、周りの人たちに対する愛を表すことを求めています。
十戒は、「十の戒め」と書き、「守らなければならない戒め」と考えられがちですが、神さまへの愛、周りの人たちへの愛に生きるための言葉が語られています。私たちは、積極的に、家族や友人、周囲の人たちを愛し、互いの弱さを受け入れあい、助け合うことが求められています。