恐れるわたしを誰よりもご存じの方 | マタイによる福音書 28章

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マタイによる福音書 28章

婦人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 28章8節

恐れるわたしを誰よりもご存じの方

マリアたちが墓に来たとき、主イエスのお体はそこにありませんでした。恐れる婦人たちに、かねて言われていた通り主イエスが復活したことを告げた天使は、さらに彼女たちに、復活の主イエスがガリラヤに先に行かれる、そこでお会いできると弟子たちに告げなさいと命じます。

婦人たちは大いに喜び、急いで弟子たちのもとに走り出しました。しかし、喜んでいただけではありません。「恐れながらも」大いに喜んでいたと聖書は語ります(8節)。

何を恐れていたのでしょう。主イエスの復活の事実を、まだ受けとめることができなかったのでしょうか。いくら主イエスが復活したと語ろうと、弟子たちが信じてくれるはずがないと恐れていたのでしょうか。

そんな彼女たちの恐れを誰よりもご存じの主イエスが、婦人たちを待っていました。さらに主イエスから「恐れることはない」と声をかけてくださいました。その主イエスの言葉に押されるように、婦人たちは再び走りだしました。

私たちもまた、さまざまな恐れの中で生きています。そんな私たちのことを、誰よりもご存じで、共におられる主イエスが、「恐れることはない」と私たちに声をかけ続けてくださっています。そして再び歩みださせてくださいます。

【祈り】

主よ、さまざまな恐れの中に生きる私たちをきょうも支えてください。

山口 弘(名古屋教会)