人間とは何なのか | ヨブ記 7章

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ヨブ記 7章

人間とは何なのか。
なぜあなたはこれを大いなるものとし
これに心を向けられるのか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 7章17節

人間とは何なのか

今朝の御言葉と同じことを詩編の作者も歌っています。「そのあなたが御心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう、あなたが顧みてくださるとは」(詩8編5節)。小さな存在に過ぎないものに目を留めてくださる神をほめたたえています。

しかし、同じ言葉で語りながら、ヨブは、「ほうっておいてください、わたしの一生は空しいのです」と嘆き(ヨブ7章16節)、「あなたが捜し求めても、わたしはもういないでしょう」と恨みがましくつぶやきます(21節)。

苦しみのとき、確かに「ほうっておいてください」とつぶやきたくもなるでしょう。けれども、主なる神はその小さなものに目を留めて顧みてくださるお方です。苦しみの中でこそ、生けるまことの神を見上げましょう。

先ほどの詩編はこう続きます。「神に僅かに劣るものとして人を造り、なお、栄光と威光を冠としていただかせ、御手によって造られたものをすべて治めるように、その足もとに置かれました」(詩8編6、7節)。神によって大いなるものとされていることを、謙遜に感謝し、喜ぶのです。

大場 康司(召天)