天の国の価値観 | マタイによる福音書 20章1-16節

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マタイによる福音書 20章1-16節

「このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 20章16節

天の国の価値観

「後にいる者が先になり、先にいる者が後になる」。これは、「ぶどう園の労働者のたとえ」の最後に主イエスが語られた言葉です。

朝早く、最初にぶどう園に働きに来た労働者たちは、当然、自分たちに一番多くの賃金が支払われると考えました。しかし、実際には、途中から来た人にも、最後に来た人たちにも同じ額の賃金が支払われました。常識的に考えれば「後にいる者は後、先にいる者は先」です。先に来て長く働いた人により多くの賃金が支払われる。それがこの世の価値観です。

しかし、主イエスが教えられる「天の国の価値観」は違います。「最後の者にも、最初の者と同じように支払う」。一見、非常識と思われるかもしれませんが、それが「天の国の価値観」です。

その人が誰であれ、どんな人生を生きたとしても、人生のどんな時に信じたとしても、同じ罪の赦し、同じ永遠の命、同じ恵みが与えられ、主イエスが一人ひとりの人生に臨んでくださいます。そのような価値観の実現のために、主イエスは、この世に来られ、十字架で死んで復活し、天に帰られたのです。

朴 徹(筑波みことば教会)