わたしだ。恐れることはない | ヨハネによる福音書 6章

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ヨハネによる福音書 6章

25ないし30スタディオンばかり漕ぎ出したころ、イエスが湖の上を歩いて舟に近づいて来られるのを見て、彼らは恐れた。イエスは言われた。「わたしだ。恐れることはない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 6章19節~20節

わたしだ。恐れることはない

主イエスは、5千人へのパンの給食の奇跡を行われると、ご自分を王にしようとする人びとを避けて、山にひとり姿を隠されました(15節)。主イエスを見失った弟子たちは、夕方にもなり、こんな辺鄙な場所にいても仕方がないと、伝道の拠点であるカファルナウムに舟に乗って帰ろうしたのです。

船出すると、突然の強風が襲いかかり湖が荒れ始めました。元漁師のペトロたちの危機対応で大しけの中を何とか漕ぐことができましたが、何と、主イエスが荒れ狂う湖の上を歩いて近づいて来られました。これを見て弟子たちは恐れました。

主イエスは、ご自分を見失って先に船出してしまった弟子たちを罰しに来られたのではありません。そして、罪を犯して主イエスを見失っている私たちに対しても、罰するのでなく、滅びの穴に永遠に落ち込むことがないようにと、ご自分から私たちに歩み寄ってくださいます。「わたしだ。恐れることはない」と語りかけて、悔い改めと永遠の命に導いてくだるのです。

きょうも、永遠の命に至るパン(35節)である主イエスに養われて生かされます。

長谷川 潤(四日市教会)