第37問 死の時の祝福
問: 信者は、死の時、キリストからどんな祝福を受けますか。
答: 信者の霊魂は、死の時、全くきよくされ、直ちに栄光にはいります。信者の体は、依然としてキリストに結びつけられたまま、復活まで墓の中で休みます。
(1) 死は別離として、悲しみの時です。この事情は信徒の場合にも変わりません。死者を悼み、遺族の悲しみを思うことは大切です。
(2) しかし人生の悲しみの時こそ、キリストの慰めは豊かです。死の時もこの事情は変わりません。人の無力さがあらわになる死の時に、キリストはただ一人立ち働いて下さり、豊かな祝福を注いで下さいます。
(3) 死は魂と肉体の分離の時です。死の時の祝福は分離される魂と肉体の両方に及びます。
(1) 魂は死の時に完全に聖化されます。私たちは、この世で罪を赦されながら、なお罪人であり続けますから、完全な平安をもって神の前に出られない者たちです。死の時、聖化という私たちの生涯の課題はキリストの祝福により完全に達成されます。こうして私たちは、神の前に完全な平安と喜びをもって立てる者とされるのです。
(2) 完全に聖化され、私たちは死後「直ちに栄光に入り」、天国の祝福を味わいます。
(1) 肉体には休みが与えられます。私たちの肉体は、死の頃には普通、疲れ果てています。この肉体のまま永遠に生きる事は祝福ではなく苦痛です。主は死により、私たちの肉体に休みを下さるのです。
(2) 主はさらに復活の希望を下さいます。麦の種が変じて青草が生じるように、世の終わりに、私たちの今の体は変じて、栄光の体が与えられます(1コリント15:43)。
(3) 魂と共に体は人間の本質的部分です。ですから、キリストは信徒の体を見捨てられず、ご自分と「結びつけたまま」にされます。体は灰燼に帰しますが、主にとってはご自分に結合された大切なものであり、終末には必ず復活させて下さるのです。信徒の復活は、主との結合ゆえに確かなのです。
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