2月25日(水) エステル7章
こうしてハマンは、自分がモルデカイのために立てた柱につるされ、王の怒りは治まった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エステル記 7章10節
7章で、エステルが催した酒宴において、彼女は同胞であるユダヤ人の命を救うべく、自らの望みを王に打ち明けました。王には犯人に心当たりがなかったようです。誰がそのようなことをたくらんでいるのかとの王の問いに、エステルは「この悪者ハマンでございます」と答えます。一連のやり取りを経てハマンは、自分がモルデカイをつるすために立てた柱に、自らがつるされることとなりました。こうして王の怒りは治まりました。
ここですべてが丸く収まったかのように見えます。しかし、物語はここでは終りません。なぜならユダヤ人絶滅のためにハマンの出した王の勅令が、まだ有効だからです。怒りが治まったとはいえ、自己保身に熱心な王はいつ気が変わっても不思議ではありません。同胞のユダヤ人はまだ危機の中にあります。エステルのなすべきことは続いていきます。
私たち神の民は、神の守りの内にあります。ゆえにハマンのような敵を、神が滅ぼしてくださることもあります。しかし、敵の滅びを喜んで終わるのが神の民の物語ではありません。なお命の危機の中にある人びとがいます。その人びとに神の救いが実現することを求め続けるところに神の民の歩むべき道があります。
【祈り】
敵対者の滅びを喜ぶ者ではなく、命の危機にある人びとの救いを求める者とならせてください。









