
牧野信成(長野まきば教会牧師)
メッセージ:聖書とキリスト~預言の成就であるキリスト
「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい。目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。わたしにつまずかない人は幸いである。」マタイによる福音書11章4-6節
おはようございます。長野まきば教会の牧野信成です。
イエスが世に来られた時、その奇跡をみて驚き、その教えに驚嘆しながらも、家族も含めて、多くの人々は、イエスを神の子として受け入れることができませんでした。
それで、確信のない洗礼者ヨハネも、イエスのもとに自分の弟子たちを送って、「あなたが救い主なのか」と尋ねさせたのでした。そこでなさったイエスのお答えが、マタイによる福音書11章4節から6節です。これは、イザヤ書42章16節にある預言ですから、ヨハネにはその意図が十分伝わったはずです。
旧約聖書で預言者が約束された救いは、イエスと共にやってきました。そこでは、社会から罪人とされた人々が、神の憐みに触れて、新しい人生を歩み始めることができました。
マルコによる福音書が記すように、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)とイエスは呼ばわって、宣教を始めますけれども、その時以来、イエスと共に神の国が実現しています。イエスのおられるところに神の国があるからです。
イエスは、子どもたちを御自分に引き寄せて、「神の国はこのような者たちのものである」(マルコ10:14)と仰ったように、いつもイエスは、この世の小さくされた者たちと共におられました。イエスのおられるところに神の国はあり、神の御旨を伝える聖書の言葉が、そこで成就しています。









