豊川 慎(湘南恩寵教会信徒説教者)
メッセージ:平和を実現する人々は、幸いである
おはようございます。湘南恩寵教会の豊川慎です。
主イエスは、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」と言われました。マタイ福音書5章9節の言葉です。
では、いかにして、平和の実現は可能なのでしょうか。私たち人間の内側にある「罪」の問題と、切り離して考えることは出来ません。人間の欲深さ、自己中心的な考え方、そういった人間個々の罪深さが、平和の実現を妨げているからです。ユネスコ憲章の前文には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かねばならない」という有名な言葉があります。
では、いかにして、人の心の中に「平和の砦」を築くことができるのでしょうか。人間が神によって創造された時、人は神と「欠けのない完全な関係」にありました。まさに、「平和の状態」であったといえますが、人は罪を犯しました。神との関係性が壊れたのです。
しかしながら、イエス・キリストによる罪の贖いの御業を通して、神は、私たちの間の「破れた関係」を回復して下さいました。神による、神との平和です。イエス・キリストは、十字架による罪の贖いを通して、私たちを神と和解させてくださり、人間同士の平和の模範を示してくださったのです。
たとえ、困難や絶望、怒りや憎しみが渦巻く状況が、現代世界を特徴づけるものであったとしても、希望を語り続けることが重要です。イエス・キリストは、死のうちより三日目に復活されました。それゆえに私たちは、平和の実現に絶望することなく、「三日目」という希望の時があるのだ、という確信を、聖書から絶えず聴き続けたいと思います。
平和の君イエス・キリストに倣いつつ、「平和を実現する人々」として祈りつつ、歩んでいこうではありませんか。