リジョイス聖書日課

エゼキエル34章  救いを与える約束された牧者

放送日
2025年9月10日(水)
お話し
小野田雄二(上野緑ケ丘教会牧師)

9月10日(水) エゼキエル34章

「わたしは彼らのために一人の牧者を起こし、彼らを牧させる。それは、わが僕ダビデである。彼は彼らを養い、その牧者となる。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書34章23節

 主の御怒りによって、捕囚の地に連れて来られていた御民は、34章の主の言葉をどう聞いたでしょうか。

 まず、「災いだ、自分自身を養うイスラエルの牧者たちは」という告発の言葉に、「本当に、そのとおりだ。彼らはひどく自分勝手だった!」と怒りを新たにしたことでしょう。けれども、非難されるべきは民の指導者たちばかりではありません。底意地が悪いことをしていたのは自分たちも同じだからです(17〜19節)。

 この望みなき御民に、主は一人の牧者を与えると約束されます。その牧者は、失われた者を尋ね求め、追われた者を連れ戻し、傷ついた者を包み、弱った者を強くしてくださる牧者です。また、平和と豊かな実りを与えてくださる牧者です。

 捕囚の地の御民は、この約束によって望みが与えられ、生き残っていくための力を得たことでしょう。

 そして、この約束を成就させた方こそ、私たちの大牧者、主イエス・キリストです。「あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、監督者である方のところへ戻って来たのです」とあるとおりです(1ペト2章25節)。

 私たちへの主の憐れみは尽きることがありません。それゆえ、大牧者の御声に聴き従ってまいりましょう。

 【祈り】

 私たちの大牧者である主よ。あなたが私たちを養い、育て、導いてくださることを感謝します。