リジョイス聖書日課

ローマ11章 神の富と知恵と知識の深さ

放送日
2025年9月2日(火)
お話し
袴田康裕(神港教会牧師)

9月2日(火) ローマ11章

ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ローマの信徒への手紙11章33節

 神の大きな救済の歴史に目を留めたとき、パウロは「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか」と讃嘆の声をあげました。「神の富」とは、「神が神であられることの豊かさ」のことです。神の働きの豊かさ、神の憐れみの豊かさ、神の恵みの豊かさと言ってもよいでしょう。神御自身の豊かさに触れるとき、私たちはそこで本当に満たされることになります。

 「神の知恵」とは、「神のご計画の見事さ」のことです。神の知恵は、神ご自身によって明らかにされるもので、人間の知的追求によって把握できるものではありません。そこで要求されるのは、神の前における謙虚さです。謙虚に、神の啓示の書である聖書に耳を傾けるとき、そこで初めて、神の知恵を知らされていきます。

 第三は「神の知識」です。神のみが、私たちのすべてを知っておられます。私たちを完全に理解して、受けとめてくださいます。

 こうしてパウロは、神の富と知恵と知識の深さに讃嘆の声をあげました。その深さを人間は探り知ることはできません。パウロのように「ああ」と感嘆の声を上げるしかありません。

 それは、神の前にひれ伏し、神を礼拝する姿勢を表しています。神を知るというのは、最後には、神礼拝に導かれるのです。

 【祈り】

 主よ、あなたの富と知識と知恵を知る者とならせてください。そしてあなたを真に礼拝させてください。