小堀尚美(花小金井教会信徒説教者)
メッセージ:平和をつくる人に
おはようございます。日本キリスト改革派花小金井教会の小堀尚美です。
猛暑の日に噴水を見ると、涼やかでほっとしますね。でも、噴き出しているのが水ではなく、怒りだったら、どうでしょうか。
旧約聖書の箴言には、「柔らかな応答は憤りを静め 傷つける言葉は怒りをあおる。」(箴言15:1)とあります。小さな言葉にカチンときて、怒りが噴き出たと思ったら、5年前、10年前と記憶が蘇る。世界の平和を願いながら、身近な人と平和をつくるのさえ、難しい自分なのだと、身につまされたことはありませんか。私たちは、なかなか平和をつくれない者なのです。
「目には目を」という言葉が旧約聖書にありますが(出エジプト21:24参照)、これは、「目を傷つけられたら、目で留めなさい。倍返しはダメです。」と、私たち人間の復讐心を抑制する言葉なのです。
以前、幼い子どもたちが、ひょんなことから、傘の取り合いをしていました。騒ぎを聞いて駆け付け、傘を見た私は驚きました。古くて汚れた傘で、どう見ても素敵ではなかったのです。「ねえ、よーく見てごらん。この傘、汚れているよ。それに家の中では、傘は要らないよね。」改めて傘を見た子どもたちは、まるで魔法が解けたかのように、傘から手を離しました。二人にとって重要なのは、傘ではなくて、小さな意地だったのです。
「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)今日も、平和をつくる者として、歩むことができますように。
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