8月24日(日) ルカ13章10-17節
「この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたのだ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書13章16節
主イエスは、ある安息日に、十八年間も腰が曲がって苦しんできた女性を癒されました。ここには、それで憤慨する会堂長が登場します。「いかなる仕事もしてはならない」と定める十戒の安息日規定に違反していると考えたからです。
会堂長は大切なことを見落としています。安息日とは、六日間、忙しく過ごしてきた私たちの体と心を、神がいたわり、ねぎらい、ゆっくりと休ませてくださる日のことです。神との団らんの一時と、罪という病からの癒しこそ、安息日の本当の目的です。ところが、会堂長は、この女性をサタンの束縛から自由にするよりも、安息日のルールに縛りつけようとしてしまいました。
信仰生活において、強い義務感や正義感によって、自分自身だけではなく、兄弟姉妹さえも縛りつけてしまうことがあります。教会で人の言動がいちいち気になり、イライラして、心から平安も余裕も消えていくなら、気をつけなければなりません。
神はきょう、そのような私たちを安息へと招いてくださいます。神は、私たちを、心から神を楽しみ、永遠に神を喜ぶ者とするために、この日を私たちの休息の日、癒しの日、罪の赦しと自由の日としてくださいます。
【祈り】
もし私たちが自分自身や隣人を愛するよりも、縛りつけるようなことがあれば、私たちの罪を赦し、自由にしてください。