8月9日(土) 詩編92編
主よ、あなたは御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編92編5節
表題に「賛歌。歌。安息日に」とあります。この詩編は、捕囚から帰還した主の民が第二神殿で喜びの礼拝を献げたときに用いた賛美の歌と考えられています。
捕囚の地で、彼らの生活は過酷でした。中でも特に影響が大きかったのは、共に集う礼拝ができなかったこと。それが、彼らの魂にとって、とても大きなことだったと想像します。
帰還が許され祖国に戻った民は、荒れ果てた故郷に立ち尽くしました。そして生活の再建に励みました。また同時に神殿再建にも心を砕き、苦労の末に神殿礼拝を再開することができたのです。主の神殿に共に集い、民は心の底から神を賛美しました。
「主よ、あなたは御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。主よ、御業はいかに大きく、御計らいはいかに深いことでしょう」(5、6節)。
主の御業と主の御計らいに目を向けた礼拝は、私たちを感謝と喜びへと導いてくれます。御言葉の朗読と説教、賛美を通して、まっすぐ神に心を向ける礼拝を積み重ねることで、私たちは「白髪になってもなお実を結び、命に溢れ、いきいきと」歩み続けることができます(15節)。
明日は主の日、神を礼拝する日です。神は恵みを用意して、私たちを待っておられます。
【祈り】
主の日ごと、御前に集い、豊かな恵みを受けることができますように。