あさのことば

ある雨の日の気づき

放送日
2025年7月6日(日)
お話し
三川共基(松戸小金原教会牧師)

三川共基(松戸小金原教会牧師)

メッセージ:ある雨の日の気づき


 おはようございます。松戸小金原教会の三川共基です。

 ある雨の日、私が、部屋の換気のために家の窓を開けようとしました。すると私の長女が、「雨が入ってびしょぬれになるから、窓を開けないで!」と必死に止めに入りました。決して雨が入るほど開けようとは思っていなかったので、娘にはその旨を伝えて、窓を少し開けました。

 この時私は、娘が、「雨の日に窓を開けると部屋が濡れる」という一連の流れを理解していることに気づきました。いわゆる、「非認知能力」があることに気づいたのです。四歳になったばかりで、しゃべり方もたどたどしく、まだまだ赤ちゃんと思っていた矢先のことでしたので、娘の成長に驚きました。

 非認知能力とは、学力検査や知能検査では測ることのできない、人の行動や姿勢に関する能力のことです。「皆が静かにしているから自分も静かにしよう」といった協調性とか、涙を流している人を見て共感して、一緒に涙を流すとか、そういう能力のことです。

 聖書の神は、この世界と人類をお造りになった時、私たち人類に、そのような数字で測ることのできない能力を備えてくださいました。目で見えるもの、耳で聞こえるもの、数字で優劣を測ることが、世界のすべてではありません。むしろ、本当に大切なものは、目で見えないものかもしれません。

 聖書も、「見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続する」(2コリント4:18)と述べ、目や耳や数字で捉えきれない神の存在に、心を開くことを呼びかけています。その世界に、あなたも一歩、踏み出してみてはいかがですか。

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