リジョイス聖書日課

ルカ9章51-62節 神の国の福音を第一として

放送日
2025年6月29日(日)
お話し
浅野 正紀(江古田教会牧師)

6月29日(日) ルカ9章51-62節

イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書9章62節

ある日、主イエスが自分のもとに来た人びとに「わたしに従いなさい」と勧めました。するとある人は、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言いました。その人は、父親が死んだばかりだったのだと思われます。主イエスは、その人に「あなたは行って、神の国を言い広めなさい」と言われ、福音宣教の業を第一にするようにと忠告しました。

 また、別の人は、「まず家族にいとまごいに行かせてください」と訴えました。すると主イエスは、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われました。主イエスのこれらの言葉は、本当に大切なものが何かを私たちに教えてくださいます。

 確かに家族は私たちにとってとても大切です。聖書は、両親を敬うことの大切さも教えています。主イエスは、決して家族を顧みないで福音宣教に励むようにと勧めているわけではありません。そもそも私たちに家族を与えてくださったのは、主なる神です。主イエスが教えていることは、私たちが生きていく上で一番大切なことは、神の国の福音であるということです。私たちは、主イエスに信頼し、神の国の福音を第一とすることで、必要なものも与えられ、家族も祝福されるのです。

 【祈り】

 いつも主イエスに信頼して、神の国の福音を宣べ伝えて生きていくことができますように。