6月28日(土) 詩編86編
御名を畏れ敬うことができるように
一筋の心をわたしにお与えください。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編86編11節
詩編86編は、イスラエルの王であるダビデの歌です。ダビデは、こう祈ります。「御名を畏れ敬うことができるように、一筋の心をわたしにお与えください」。ダビデが祈り求めた、この一筋の心を、ダビデの子としてお生まれになったイエス・キリストは持っておられました。主イエスは、ゲツセマネにおいて、神の子として「アッバ、父よ」と叫び、祈られたのです(マコ14章36節)。
イエス・キリストを信じる私たちにも、「アッバ、父よ」と叫ぶ一筋の心が聖霊によって与えられています(ガラ4章6節)。私たちは、神の子としての一筋の心を与えられて、父なる神を畏れ敬う者とされています。
ダビデは、自分に逆らい立つ傲慢な者、命を狙う暴虐な者について、こう言います。「彼らはあなたを自分たちの前に置いていません」(14節)。神を自分の前に置かないため、自分が神であるかのように傲慢に振る舞うことに陥っているというのです。
ダビデは、いつも神を自分の前に置いて歩んでいました。そして、その神は、情け深く、憐れみに富み、忍耐強く、慈しみとまことに満ちておられる神であられます。その神が私たちに御顔を向けてくださっています。そして、いつも私たちを助け、力づけてくださっているのです。
【祈り】
天の父なる神よ。私たちに御子の霊を与えて、あなたを畏れ敬う者としてくださった恵みを感謝します。