6月7日(土) 詩編83編
彼らが悟りますように
あなたの御名は主
ただひとり
全地を超えて、いと高き神であることを。日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編83編19節
詩編83編は、敵に囲まれているイスラエルの民の歌です。イスラエルが神の「秘蔵の民」(4節)と呼ばれ、今、イエス・キリストを王とする私たちのことだと読むことができます(ガラ6章16節)。また、この戦いを霊的な信仰の戦いとして読むことができます(エフェ6章12節)。
周りの国々は心をひとつにして、イスラエルを滅ぼそうとしていました。「彼らは心をひとつにして謀り、あなたに逆らって、同盟を結んでいます」(6節)。イスラエルを滅ぼそうとすることは、その王であり、神である主に逆らうことなのです。
詩人は、「これらの民に対しても、なさってください」と言い(10節)、かつてイスラエルのためにしたことを思い起こしてほしいと、神に訴えます。また、自らも神の御業を思い起こして、信仰を奮い立たせます。
詩人の願いは、イスラエルが救われることに留まりません。詩人の願いは、主がただひとり全地を超えて、いと高き神であることを国々の民が知ることです。そして、それは霊的な信仰の戦いの中にある私たちの願いでもあります。私たちも、キリストの十字架の死と復活の出来事を思い起こして、神が全地を超えていと高きお方であると、すべての方が知るように、祈り続けます。
【祈り】
天の父なる神よ。悪い者からお守りください。あなたの御名があがめられますように。