6月4日(水) 士師12章
「アンモン人との戦いに出向いたとき、なぜあなたは、わたしたちに同行を呼びかけなかったのか。あなたの家をあなたもろとも焼き払ってやる。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』士師記 12章1節
エフタの物語は12章まで続きます。アンモンに勝利したエフタに対し、今度はエフライムが戦いを挑んできました。
エフタが属するギレアド人は、マナセ族、ガド族、ルベン族の三部族から成っていました。エフライムはマナセと同じヨセフの子であり、兄弟です。しかもイスラエルの中心的な部族であったので、今回のアンモン人に対する勝利にあずかれなかったことに不満を持ちました。兄弟は互いに張り合います。また、私たちは、同じ境遇の友の成功を喜ばず、かえって嫉妬する愚かな存在です。
エフライムはエフタに言います。「あなたの家をあなたもろとも焼き払ってやる」。
エフタはとまどいますが、ギレアド人はエフライムと戦い、勝利しました。ヨルダン川を渡って逃げようとしたエフライム人四万二千人も死にました。ギレアド軍が方言の違いによってエフライム人かどうか確認した逸話は、それ以外に見分けるすべがなかったことを示しています。
兄弟は相争い、内戦は留まるところを知りません。まさに「イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に正しいとすることを行っていた」時代です(17章6節)。私たちは主イエスを王として従います。
【祈り】
兄弟を愛することができない私たちを神に立ち帰らせてください。