長谷川はるひ(新潟教会牧師)
メッセージ:エニシダ
いかがお過ごしですか。新潟教会牧師、長谷川はるひです。
列王記上19章5節をお読みいたします。「彼はえにしだの木の下で横になって眠ってしまった。御使いが彼に触れて言った。『起きて食べよ。』」
エニシダシロレダマは、イスラエルの砂漠に育つ灌木で、3月頃、白い花を咲かせます。大きな仕事を成し遂げて、直後に命の危機にさらされて、エリヤは、荒れ野に逃げ出しました。たった一人で、木の下に座り込み、「もうわたしの命を奪ってください。」と、エリヤは神さまに祈るのです。
そうして疲れ果てて眠ったエリヤを、神さまの使いがそっと触れて、起こします。パン菓子と水が用意され、それを食べて飲んだエリヤは、また横になって眠ります。もう一度、神さまの使いに起こされて、エリヤは再び、パンと水で食事をします。エニシダの木の下で、ゆっくり眠って、食事をして、元気を回復するエリヤ。その後、エリヤは神さまの御声を聞きます。
わたしたちも、逃げ出したいときがあります。たった一人になってしまって、ただ座り込むしかないような時があります。もう死んでしまいたいと思うときもあるかもしれません。そんな時、わたしたちに必要なのは、十分な睡眠と食事です。
荒れ野に立つエニシダの木の下で、十分に眠って、神さまの使いが用意してくれた食物を食べて飲む。わたしたちは、神さまに養われているのです。
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