5月26日(月) 1テサロニケ1章
あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、…。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』テサロニケの信徒への手紙一1章3節
テサロニケの教会は、パウロの第二次伝道旅行の際、ギリシャのマケドニアでの短期間の伝道の成果として生まれた教会でした。パウロは若い教会を十分に育てる時間もなく、激しい迫害に遭ってテサロニケを去らねばなりませんでした。
そこでパウロは、テサロニケの教会が迫害に遭い、動揺していないかを心配してこの手紙を書きました。この手紙の書き出しは、「あなたがたのことを思い起こして、…いつも神に感謝しています」(2節)です。感謝をしているとは、何かを誰からもらってということではなく、また平穏無事に教会生活を送っているから、というのでもありません。むしろテサロニケの教会の人たちは苦労し、忍耐していました。それは、ただの我慢ではなく、主イエスに対する希望に基づく忍耐でした。彼らは、主の再臨の希望を捨てずに忍耐し、同じ信仰に生きる者たちを支え思いやる労苦をも担っていたのでした。そのような信仰に生き続けていることをパウロは主に感謝していたのでした。
私たちがこの地上で生きていく中で、決して忘れていけないことは、主への希望をもって生きることです。この希望があるからこそ、あらゆる労苦を乗り越えて、忍耐して生きていけるのです。
【祈り】
主よ、どうか、私たちに主の希望をいつも示し、私たちがこの希望に生かされますように。アーメン