5月23日(金) 士師記9章
神は、アビメレクが七十人の兄弟を殺して、父に加えた悪事の報復を果たされた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』士師記9章56節
9章は、ギデオンの息子アビメレクとシケムの人びとの滅亡を記します。ギデオンは多くの妻を持ち、七十人の息子がいました。アビメレクは、正妻の子ではなく、シケム人である女奴隷の子でした。彼は野心を抱き、シケムの首長たちから得た資金でならず者を雇い、父の家にいた七十人の息子たちを殺害しました。末の子ヨタムだけが命を得ました。
かつて父ギデオンは、人びとから王となるよう望まれましたが、「主が治める」と拒否しました。しかし、シケムの人びとは、アビメレクをイスラエルの王としました。
このとき生き残ったヨタムは、ゲリジム山の頂でアビメレクとシケムの人びとを大声で呪います。「あなたたちはアビメレクを王としたが、それは正しい行動だろうか。あなたがたは火でなめ尽くされる」。
三年がたち、神はアビメレクとシケムの首長たちに険悪な空気(新改訳では「わざわいの霊」)を送り、両者は敵対するようになりました。
シケム人ガアルが立ってアビメレクを挑発し、内戦になりました。シケムの首長たちと市民約千人は地下壕の中で焼け死に、アビメレクもまた不遇の死を遂げます。野心と不義、傲慢と憎しみ、人間の罪は、神の裁きを招きます。道・真理・命であるお方、主イエスこそが真の王、救い主です。
【祈り】
自ら王を名乗るなら退けられます。真の王である主イエスを崇めます。