5月7日(水) ヨシュア記21章
イスラエルの人々は、主の命令に従って、自分たちの嗣業の土地の中から次の町々とその放牧地をレビ人に与えた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨシュア記21章3節
イスラエルの人たちは、自分たちの嗣業の土地の中からレビ人たちに四十八の町々と放牧地を与えました。レビ人は他の部族のように嗣業の土地は与えられないからです。すでにモーセにより語られていた主の御心です(民35章1〜8節)。
レビ人のケハト、ゲルション、メラリの諸氏族の町々はカナンの全土にあります。生活は不安定で寄留民のような生活でした。けれども、大切な役割を担いました。「主の祭司職に任命されたのです」(出エ32章29節)。異教の土地カナンで新しい生活を始める各部族には誘惑がありました。主の御心を忘れ、土着の文化に埋没してしまう危険もありました。そのような中、レビ人たちの存在は貴重でした。自分たちの嗣業は「イスラエルの神、主御自身である」(ヨシュ13章33節)。このように告白して生きられる信仰者の存在は貴重です。
全世界は主のものです。今、世界中にキリスト者が散らされています。地上では旅人であり寄留者です(ヘブ11章13節)。しかし、「旅の恥はかきすて」でなく、神の国の完成のために大切な役割を果たして生きるのです。主イエスが、「あなたがたは地の塩である」「あなたがたは世の光である」と言ってくださっていますから。
【祈り】
主よ、御国の完成の約束は確かです。小さな私たちを、地の塩、世の光として生きる者へと導いてください。