川杉 安美(草加松原教会牧師)
メッセージ:夢・幻を見た?
いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
イエス・キリストが十字架の死の後、三日目に復活した、ということは、弟子たちの最初からの証言でした。しかし、死人が生き返るということは、信じがたいことなので、弟子たちの証言について色々な説明が試みられました。その一つに、弟子たちがイエス様を慕うあまり、夢か幻でも見たのではないか、それで復活したと言い出したのではないか、というものがあります。
しかし、復活したキリストを体験した人たちは、11人の側近の弟子たちだけではありません。最初に体験したのは、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメという3人の女性です(マルコ16:1参照)。最終的には500人以上に上ります。時も場所も出会い方も、それぞれ色々です。
そればかりではありません。実は、側近の弟子たちそのものが、最初は亡霊を見ているのだと思って怖がったのです。ルカによる福音書24章36節、37節にあります。「イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。」
それで、復活したイエス様は、わざわざ手や足を見せ、触らせました。それでもまだ、弟子たちは信じられず、不思議がっているので、今度は、彼らの目の前で魚を食べたのです(ルカ24:40-43参照)。そうやって、本当に復活したことを証明されたのでした。
ですから、イエス・キリストの復活のことを説明するのに、弟子たちが夢・幻を見たというのは、成り立たないのです。やはり、イエス・キリストが復活したことを認めるほかはありません。