川杉 安美(草加松原教会牧師)
メッセージ:体が盗まれた?
いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
昨日は、イエス・キリストの復活を記念する「イースター」の日でした。
「十字架で処刑され、墓に葬られたイエス・キリストが復活した」ということは、普通は信じがたいことです。それで、復活を否定する様々な意見が出されます。その一つに、弟子たちがキリストの死体を盗んで隠し、そうしてキリストが復活した、とデマを流したというものです。
残念ながら、それほどあり得ないことはありません。キリストの墓は、大人一人では動かせないような大きな石で蓋をされ、封印され、複数のローマ兵が墓の前で番をしていたのです。そんな状態で、遺体を盗み出すことなど到底できません。
それでも復活を認めたくない人たちは、番兵たちを買収して、寝ている間に弟子たちが来て盗んだ、と証言させました。これほど辻褄の合わないことはありません。大人が何人も来て、大きな石をゴロゴロ転がして、何人かで遺体を担いで、そうして盗み出すまでの間、番兵が一人も起きなかった、などということがあり得るでしょうか。仮にあり得たとしたら、それほどぐっすり眠っていたわけですから、何が起こったのか、誰もわからないはずです。
どう考えても、弟子たちが盗み出すことはあり得ないのです。それに、当の弟子たちは、自分たちの身も危ないと、怖くなって部屋に隠れて、鍵をかけていたほどです。とてもとても遺体を盗み出すなどと、大胆なことができるような状態ではありませんでした。
ですからやはり、復活を認めるしかないのです。