川杉 安美(草加松原教会牧師)
メッセージ:イエス・キリストの復活
いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
本日は、キリスト教のカレンダーで、「復活節」イースターになります。「復活節」というのは、イエス・キリストが十字架の死から三日目に生き返ったこと、復活したことを記念する日です。
死んだ人が復活したなどと聞くと、普通は「ありえない」、「ばからしい」と思うでしょう。パウロという人がアテネでその話をすると、案の定、聞いていた人たちはあざ笑いました。しかし、そのパウロは、聖書のコリントの信徒への手紙一の15章14節、15節で書いています。「キリストが復活しなかったのなら、自分たちが伝えていることは無駄になるし、キリスト教信仰も無駄になる」と。
ここでの「無駄」というのは、空虚という意味です。キリストの復活がなければ、キリスト教を信じることは、空虚なものになってしまうのです。さらに、キリストの復活が実際にはなかったのに、復活した、と伝えているとするなら、パウロは、「神の偽証人」(1コリント15:15)とさえ見なされると言います。
当時の社会では、神について偽証すると、石打ちの刑で、死刑になりました。嘘偽りや作り話で、神にかかわることを言うわけにはいかなかったのです。ですから、パウロは、文字通り命をかけて、イエス・キリストが復活したことを証言したのです。証言、つまり、実際に経験したことの証人として証言したのです。作り話や理屈を言ったわけではありません。
その証言が、聖書に記され、キリスト教会でずっと受け継がれているのです。「イエス・キリストは復活した」と。