4月16日(水) マルコ13章
「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書13章31節
主イエスは、弟子たちに世の終わりが来ることをいちじくの木から教えようとされます。いちじくの木はどこにでもあるポピュラーなものでした。日本において桜の花が咲くと春を感じさせるように、パレスチナにおいていちじくの木々の葉が出てくると、人びとは夏が近づいていることを感じ取ったのでした。主イエスは弟子たちに身近にあるいちじくの木にたとえて、世の終わりが来るその時がいつであるのかは父なる神以外、知ることはない、しかし、誰もが世の終わりが来ること、その近づきは分かるのだと教えられました。
また世の終わりが来たとき、天地は滅びるが、「わたしの言葉は決して滅びない」とも主イエスは言われました。「わたしの言葉」とは、主イエスの言葉、救いの言葉です。その意味は、終わりの時が来たときに、主イエスの言葉、救いの言葉が完全に成就するということです。言い換えるなら、世の終わりにあって、主イエスを信じた者は決して滅びることはないという希望の言葉なのです。
世の終わりが来たとき、主イエスを信じる私たちは、滅びることなく、永遠の命に与る希望が与えられています。主イエスは、この希望をもたらすために十字架の道を真っ直ぐに歩み、ご自身の命を献げられたのです。
【祈り】
神よ。私たちは滅びの道でなく、永遠の命に至る道を歩んでいることを確信させてください。