4月17日(木) マルコ14章
イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたは、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書14章30節
ペトロは十二弟子の筆頭格の立場にありました。それゆえ、主イエスに従うことについて強い思いを持っていました。オリーブ山に向かう道で主イエスは、ゼカリヤ書の言葉を引用しつつ、「あなたがたは皆わたしにつまずく」と言われます。これは、受難の出来事において、弟子たちの信仰が揺らされてしまい、彼らが主イエスを見捨てて逃げ行くことを示しています。しかし、ペトロは、いや、自分はそんなことないとばかりに、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」と言います。
他の弟子はそうかもしれないが、わたしは違うと自信を示すペトロに、主イエスは彼が裏切ることを予告されます。主イエスの言葉に、当然、ペトロも他の弟子たちも、心から裏切ることはないと反論します。ですが、彼らは主を見捨てて逃げてしまうことになります。
ペトロの言葉は、強さではなく、人の弱さを示すものです。私たちも主イエスに従うと固く思いますが、しかし、困難に襲われると主を知らないと言ってしまう弱さを持ちます。主は私たちの中にある弱さをすべて知った上で、私たちを丸ごと受け入れてくださる方です。自分の強さを誇るのではなく、ただ十字架の救いを誇って、歩みたいと願うのです。
【祈り】
主よ。自らをしっかりと見つめる心と、あなたを全面的に信頼する信仰を与えてください。